教科書を読むのが楽しくなるメタ認知リーディング
メタ認知リーディング
メタ認知とは、「自分の思考についての認知」のことで、自分の考えや認知していることを客観的に認知することです。
これをできる人は物事を客観的に捉えることができ、自分を冷静に見つめることができるので問題を解決する能力に長けます。
勉強が苦手な人はよく、「何がわからないのかが分からない」という状態におちいると思いますが、そんな人こそこのメタ認知が必要なんです。
ところで、「メタ」って何か気になった方もいるんじゃないでしょうか?
「メタ」とは「高次の」という意味で、1976年、ジョン・H・フラベルという心理学者が定義しました。自分の思考を「高次」の目線から見ようというのがメタ認知ということです。
さて、本題のメタ認知リーディングですが、この勉強法の効果は理解力がかなり上昇することです。
この勉強法はアメリカの教育学部で有名なボールステイト大学が発見したテクニックで、高い有効性が見られました。
教科書を読むときや難解な文章を理解しなくてはいけないとき、数学の解法を頭に入れなければならない時など、様々な場合に使えます。
これには4つのステップがあり、それがこちらです。
1. プレリーディング
2. 速読
3. 再読
4.再々読
これからそれぞれの細かい内容をお伝えします。
プレリーディング
まず一つ目のステップでは、今から始める勉強の内容がどのようなものなのかをざっくりと理解します。
この段階では目次や章などを見て、どのような内容なのかを予想するくらいでいいので気軽にやっちゃってください。
速読
次に、いったんその内容を最後まで読み切ってしまいます。あくまで速読なのでじっくりと読む必要はありませんし、気になった箇所があれば何か目印をつけておく程度で構いません。
再読
今度は「自分の分からないところ」を中心に理解に務めます。結論に繋がる接続詞、「だから」「つまり」「したがって」のような言葉に注意しつつ、分からないところがなぜわからないのかを自分に質問しながら進みましょう。
再々読
最後のステップでは、「他人に内容を教える」ことを頭において読みます。これはよく聞くと思いますが、「人に教える」という行為は自分の理解が深いことを前提にして、頭の中がしっかりと整理されていないとできません。なので、より理解しようと脳は情報処理のスピードを上げます。
この4つのステップをすることによって、ただ教科書を読むだけよりかなり理解力が深まり、記憶への定着力も上がります。
個人的に大事だと思ったステップは最後の「他人に内容を教えるつもりで読む」ことです。
これをすると、自分の頭の中で「どのような説明をすればわかりやすくなるだろう」ということを常に考えながら読み進めることができるため、自然とわかりやすい単語に置き換え、自分の中で整理していくことができます。
その結果、後で思い出そうとしたときにもあのときこういう風に説明しようとしたなというように記憶を引き出しやすくなります。
僕は実際にこの方法で教科書を読むようにしてからは、ぼーっと流し読みしてしまうことはなくなりました。
慣れてくると人に説明するときにもスラスラと文が頭の中に浮かんできます。嘘のように聞こえるかもしれませんが、本当です笑
ここまでくるとどのようにしたら友達にわかりやすく伝えられるかなーと、無機質な教科書を読むという行為自体が楽しくなってきます。
楽しくなってしまえば、こっちのものです。人は好奇心を持って取り組む内容は頭に取り込みやすい特徴を持つので、さらに良い効果が期待できます。
これを読んで試してみたくなった方はぜひこの「メタ認知リーディング」やって見てください!