生産性を爆上げする3つの大事なこと
もともと人間は退屈を死ぬほど嫌う生き物です。
気づいたらYouTubeを見ていたりインスタを開いていたりしませんか?
もししていたとしても、それはしょうがないことなんです。
アメリカのある実験が実証していて、何もない部屋でただ15分間、ただ座っていろという実験です。
この実験で被験者は少しの退屈にも耐えられずに、研究者の用意した電気ショックマシンで自分の体に電気を流し始めたそうです。
自分の体を痛めつけてまで「退屈」を嫌うのが人間だということはもうご理解いただけたかと思います。
ですがこれが大きな罠なんです。
人はやることが多ければそれだけで安心しますが、実は生産性を著しく下げています。
これにも大きな根拠があるんですが、世界的な統計で分かりました。
2015年の労働時間が最も少ないのはドイツで、日本の約80%しか働いていません。ですが生産性の面で言えば、ドイツの方が日本より50%も高いんです。
労働時間を増やせば増やすど生産性が下がっていくというなんとも皮肉な結果です。
この「長く働けば良いものではない」というのは1950年にはすでにはっきりしていた事実ですが、日本に根付いた「無理をしてでも努力し続けろ」という固定概念はなかなか変わりません。
今でも残業が正義とされる会社は多いですし、学校や塾でも居残りさせて勉強させるといった悪習慣は一部で残っています。
では一体どのようにすれば生産性を高くすることができるのでしょうか?
すでにある程度答えは出ています。
①考え方、②行動、③結果
この3つを意識することによって、時間に対する生産性を最大に近い状態まで持っていくことができます。
①考え方
時間をうまく使えない理由として、まずこの「考え方」の部分でずれてしまっている可能性があります。
ここがずれていると②と③まで全てが崩れてしまうので、一番大切な部分といっても過言ではありません。
みなさんは、やらなくてはいけないことをどれも大切だと感じて全部やりきろうとしていませんか?
それがまず間違いです。
考え方としては、大事なことはごく少ないもので、何を切り捨てていくべきかを一番に考えていくべきです。
例えば勉強でいえば、資格や検定を取りたいと思うときがあったとします。その時に、一度に漢検や英検、簿記の資格を取ろうとするのはダメだということです。
この場合であれば1つずつ確実にとっていった方がいいですね。
②行動
やることをあまり考えずにとりあえず増やそうとしていませんか?
これが最初に言った「人は退屈を死ぬほど嫌う生き物」という問題が引き起こす弊害です。
基本的にやることが多い方人は安心するので、期限が近いものから順番にやっていって、かつやらなければならないことを増やしたり、人から頼まれたことを引き受けてしまう性質があります。
そうではなく、やることを計画的に減らしていくことが重要です。
本当に重要なことを見定め、大事なこと以外は断りましょう。
自分が今しなくてはいけないことを明確にして、それに全力を尽くすというのが一番効果的です。
③結果
①と②がうまくいくと、当たり前ですが結果も良い方向に転がっていきます。
昔の僕がそうだったのですが、何もかもが中途半端で疲れ切っている、なのに結果があまり出ていないという状態を防げます。
質の高い勉強ができ、自分の人生をうまくコントロールしているような感覚になればこちらのもの。
充実感を実感できているときは、結果的に生産性もかなり上がっている時です。
少し前の記事でも書きましたが、スモールウィンと呼ばれる小さい成功体験がもとになって自信をつけていくパターンが多いです。
つまり、
充実感が得られるような生活を送れている
→自信がつく
→考え方がポジティブになり、行動力が上がる
→生産性が上がる
という良いサイクルを作り出せます。
このように、これら3つのことは一連の流れとして、とても大切なポイントです。
大事なことはそうそうなくて、「全てできるがあえてやらない」という考え方ができるようになれば大きな進歩なので、この機会に少し意識してみてはどうでしょうか。