関関同立への最短の道

今までの3時間の勉強時間を30分に。部活引退後からでも遅くない、現役生のための勉強法。

してはいけない勉強法ワースト3

現代の研究で、かなりの数の勉強法が効率的か非効率かが分かってきました。

 

これまでに最も効率的な勉強法として分散学習や検索学習、メタ認知リーディングなどを紹介してきましたが、これらは膨大な数の研究の結果から導き出された、かなり有効性が見込める勉強法です。

 

有効性が高い勉強法が見つかっている反面で、効率の良くない勉強法もどんどん見つかっています。

 

今回はその非効率である勉強法を伝えていきたいと思います。

 

まずその良くないとされる勉強法3つを最初にあげると、

 

①ハイライト

②アンダーライン

③再読

 

の3つです。

 

これらは2013年、アメリカのケント州立大学がAssociation for Psychological Scienceに発表した報告書に基づくもので、対象のデータは200を超えます。

 

教科書の再読や要約など、これまで一般的に授業で取り入れられてきた内容が主な材料として調べられています。

 

その結果、上記のハイライト、アンダーライン、再読の3つは特に非効率であると発表されました。

 

研究によると、テキストを普通に読む以上の効果は見られなかったそうです。

 

特にハイライトにいたってはむしろ逆効果さえあるそうで、多くの心理学者がこの勉強法に反対しています。

 

ハイライトをした段階では、長々とある文章の中から「大切なところ」をマークしただけで、脳は特に重要だとは感じていません。

 

さらに、ハイライトをすることによってその部分だけに注目してしまい、その周りの文章が一切頭に入りません。

 

つまり、情報の全体像がまったく掴めない状態でその部分を読み終わってしまうんです。

 

関連性を見いだすことができない単発的な知識だけが頭に残り、問題の形式が少し違えば答えにたどり着ける可能性はかなり低くなってしまいます。

 

一問一答タイプの問題であれば特に問題なく答えられるかもしれませんが、テストや模試となると話は別です。

 

応用問題となるとほぼ役に立たない知識であるため、「勉強」という面から見ると非効率であることは明らかですね。

 

再読に関しては何もしないよりましですが、それにかけた時間に見合う結果が得られないというのが実験の結果です。

 

再読は基本的に「読むだけ」であり、脳を働かせる必要が特にありません。

 

脳は完全に受け身になってしまい、情報を取り込むモードに切り替われないんです。

 

みなさんも「教科書を何度か読み直したけど、思い返すとほとんど頭に入っていなかった」という経験があると思います。

 

興味がないことをただ読むだけというのは、脳に対してあまりにも不親切です。

 

再読をするのであれば、能動的に「何故こうなったのか?」という疑問を常に持ちながら読むだけでだいぶ変わってくるので、ぜひ考え方を変えてみてください。

 

これら3つの非科学的な勉強法は、今や学者の間では常識とさえなっているようですが、私たち一般人には少し驚きのある内容です。

 

効率的な勉強法を追い求める中で、非効率な勉強法もどんどん分かってきているということも知っておきましょう。