学習定着率が90%の「教える勉強法」
あなたは今している勉強で、確実に「理解している」と言えますか?
心の底から理解していると言える人はいいのですが、そうはいかない人がほとんどだと思います。
僕も受験生の頃はまさにそうで、完璧な理解といえるほどの理解をしているのか、勉強しながら自分でも分かっていませんでした。
そんな時に、自分の理解度を試す有効的なテクニックがあります。
それが
教える勉強法
です。
教える勉強法とは、文字通り、他人に自分の勉強した内容を教えるという勉強法です。
効果の高さはあらゆる実験で効果が確認されており、1980年代にフランスのマーティン博士が示してからずっと評価されてきています。
では、学習定着率が90%というのはどういうことでしょうか?
それはラーニングピラミッドという、アメリカ国立訓練研究所が発表した、学習定着率の高低を表した図が根拠になっています。
ラーニングピラミッドでは、
・講義 : 5%
・読書 : 10%
・視聴覚 : 20%
・デモンストレーション : 30%
・グループ討論 : 50%
・自ら体験する : 75%
・他人に教える : 90%
となっています。
講義の5%をはじめ、他人に教えるという90%までの学習効果を表したものです。
これを見ると、ただ普通に授業を受けているだけでは約95%の内容が頭から抜け落ちているということになります。
逆に、人に教えることを前提にした勉強では、約9割もの内容が頭に残ることになり、非常に効率的です。
何故ここまでの差が出るのでしょうか?
それは、他人にうまく説明するには、まず自分がしっかりと内容を理解していなくてはいけないからです。
それに加え、相手にうまく伝えなくてはいけないということでプレッシャーがかかり、モチベーションも高まります。
そしてこの勉強法で最大の利点といっても良いのが、理解できていない曖昧な部分が分かるということです。
勉強する上で敵になるのは「自分が分からないところが分からない」ということ。
理解できていないところが分かっているなら、自分で調べたり先生に質問したり、対処法は何個か思い浮かびます。
ですが分からないところをしっかりと理解していないと、質問しても自分が求めていた答えと違う答えが帰ってくることもよくありますよね。
そんな時にこの「教える勉強法」です。
人に教えている段階で、詰まったりスムーズに教えることができないところが、あなたが完璧に理解できていないところです。
その部分を人にうまく説明できるようになれば、全体の理解度はかなり上がります。
教える勉強法はアウトプットするタイプの勉強法の中でも効果が高いです。ぜひ試してみてください。