やる気を起こすのに必要なたった1つのこと
しなくてはいけないことがたくさんあるのに、なかなか手をつけられない…
無意識に携帯を触っていて、気づいたら3時間たってた…
なんてことよくありませんか?
しなくてはいけないことに対してはまったくやる気が出ないのに、遊びやゲームなどにはやる気が満ち溢れる。
そんなやっかいな「やる気問題」には脳科学的にしっかりと意味があるんです。
一般的に勉強や仕事中に比べて、遊んでいるときの方が「やる気」が高まりやすいことがわかっています。
脳には、やる気や意欲を司る線条体という部分があるんですが、遊んでいる時は、ここが活発に活動しています。
例えば私たちは、卵を割らずに持つことができたり、1度乗り方を覚えてしまえば、自転車は何も考えずに乗ることができますよね。
線条体は、人の無意識的な行動の運動調整に関わっています。また線条体の一部分は、快感に関わるドーパミン神経系と強く結ばれています。
つまり、線条体で「無意識的な行動」と「快感」が結びついていて、人は特に意識せず簡単にできることに気持ちよさを感じる。結果的にそれがやる気に繋がっているわけです。
簡単にいうと、人は無意識のうちに行動できることにやるきを感じるってことですね。
人は活動を始める時、前頭葉が活性化します。でも、やっていることに慣れて上手になってくると、前頭葉の活動は落ち着いて、代わりに無意識的な行動に関係する脳が活動します。
つまり、このとき線条体の活動が高まるわけです。勉強や仕事は一生懸命に頭を使うわけですから、なかなか前頭葉が落ち着く暇はありません。
その点で、遊びは基本的なことを覚えてしまえばあとは楽しむだけなので、前頭葉の活動はさがっていきます。
だから遊びは、他のことに比べて線条体の活動は高まりやすいわけです。
勉強や仕事では常に新しい知識や情報を取り入れ、考え、判断することが必要です。
でも、たとえばスキーなら、一定の経験を積むことで上手に楽しく滑れるようになりますし、TVゲームに至っては、子供はあっという間にやり方をマスターして楽しんでいます。
勉強や仕事よりも、手慣れて上手になる敷居の低い遊びの方が、線条体の活動が高まりやすいんです。
「じゃあ結局のところどのようにすればいいの!」と思った方がほとんどだと思います。
実は脳がやる気になる1つの方法があります。それはこれからやらなければいけない行動を具体的にイメージすることです。
具体的にイメージすると、筋肉に指令を出す「運動野」や運動の計画を立てる「前運動野」の活動が促されます。
線条体は運動のコントロールにも関わっていますから、運動野や前運動野が動き出すことで活性化するのです。
そこでオススメしたいのがメモでその日の活動を決めてしまうということ。
次にする行動を1つずつ細かく書いていくことで次に何をしよう?という迷いをなくし、すぐに行動することができます。
ここで大事なのは、これを前日の夜の間にやっておくこと。
そして、時間はかけたとしても10分以内にしてください。
あまり細かくしようとしすぎるときりがありませんので、ざっくりと明日の1日の行動を書き出しましょう。
こうすることで、朝に起きてまず何をしたらいいのかわからない、という状態を防ぎます。
みなさん朝起きて、まず携帯を触るという方がほとんどだと思います。
正直にいうと朝起きてすぐ携帯を触ることは良くないですが、このような自粛期間中はもうしょうがないです。割り切ってしまいましょう。
なら携帯を触ってしまう上でどう生活をよくできるかを考えた方がよっぽど合理的ですからね。
そこで、携帯を触ってまず出てくる画面をさっきのメモ画面にしておきます。
朝起きて、顔を洗って、水を飲んで、ご飯を食べて、、、というようにやらなくてはいけないことを細かく最初から決めてしまえば、悩むことはありません。
だらだらとベッドの上で時間を過ごし、気づいたら昼…なんてことを防ぐのに一番効果的です。
目的を持って一度ベッドから起き上がり、体を活動モードにしてしまえさえすれば、そのまま自分がしなくてはいけないことをするのにはそう難しいことではないんです。
ですがこの方法にも注意点が1つだけあります。
それは、このメモに書いた内容を絶対に守らなくてはいけないわけではないということ。
このメモでの主な役割は、だらだらと時間を過ごしてしまうのを防いで、日常に「意識された行動」を増やすのが目的です。
前に一度、30分くらいかけて書き出してみたんですが、次の日に1つがずれると全てのやる気が失われたのでおすすめできません笑
もちろんメモに書いた内容をしっかりとこなせれば良いですが、守れなかったからといって自分を責めないようにしてください。
細かく書くというのがポイントではありますが、めんどくさくならない程度でお願いしますね。
僕はこうすることでかなり「今、無駄な時間を過ごしてるなぁ」という感覚を減らすことができています。
あなたも「意識された行動」を増やして、やる気をあげていきましょう。
では、自粛期間をより良いものにできるよう願っています!!